こんにちはー!SUMIです

我が家の長男は自閉症スペクトラムと診断されておりますが、この度、保育園を卒業し、

小学校に入学します!!!!!!


あんなに小さかった長男が…


小・学・生!!!! 

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時の流れ早すぎ。


大分成長したとはいえ、自閉症スペクトラムの長男は環境の変化が苦手で、

不安だと感じると

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パニックを起こします。



しかもパニックを起こすとトラウマになってしまう可能性もあるから結構厄介。


心配は尽きないわけですが、できる準備はしてきたつもりなので、今回は小学校への就学に向けて、どのようなことをやってきたのかをまとめてお話したいと思います!!


文字で書くとめちゃくちゃ長くなりますので、youtubeで同じ内容について話していますので、文字を読みたくない方はそちらをご覧ください

 




①子育て支援課・教育委員会との情報共有・面談等

我が市町村は結構ぐいぐい介入していくレル市町村でして、発達検査結果が出る時も、子育て支援課の担当の方「一緒に診察に同行させてください」といって来てくださって、医師から長男の特性の説明や、就学時の対応の仕方などのアドバイスを聞いてくれました。

担当医からの就学時の対応のアドバイスとしては、

・事前に学校見学などの準備をして、新しい環境に馴染みやすいように配慮すること

・長男の特性や、様子を情報共有し、新しいことをする時には事前に長男に説明したり、席の位置を配慮したりと、その都度対応できる環境を整えておくこと

・支援級の必要性や、特性に対する対応を協議しておくこと

などを言われまして、それを教育委員会と学校の先生に情報共有してくれていました。


子育て支援課の担当者の方が調整してくれて、学校の教頭先生と、教育委員会の人との面談もあって、パニックになることがあったり、興味の範囲が限定的で興味がない内容だと集中できないかもしれないとか、電車の時間になるとソワソワしてしまうかもしれないとか、そういった親の不安を伝える面談も行ってもらいました。


その上で、学校と教育委員会とで協議をして、支援学級の必要性も協議をしてもらいました。支援級に配属されると、国語と算数を少人数のクラスで受けて、他の科目は通常のクラスで授業を受けることになるそうです。

結論としては、とりあえず通常級で授業を受けてみましょうと言うことに決まりました。

そう決まった理由としては、現在保育園で集団生活から遅れることなく生活できていたり、苦手な課題などがあっても、少しの個別でサポートすればできていたりといった現状があることや、入学前検査が問題なくできていたと言うことがあったからだそうです。

ただ、どうしても集団生活を負担に感じる可能性があるタイプの子ですので、通常級で授業を受ける中で、大変そうだとか、長男の負担が大きそうだとか、そういった様子があったら支援級に変更する。と言う可能性は残しておいてもらいました。



②学校見学

先ほども言いましたが、医師から、可能であれば事前に学校を見学させてもらったりして、新しい環境に出来るだけ早く慣れれるような配慮をした方が良いと言う話があって、これも子育て支援課の方が学校側と調整してくれて、合計4回ほど小学校見学をさせてもらいました。

1回目は、夏休み明けに行きまして、小学校の校舎の中をグルーっと一周して見せてもらいました。1年生の教室、支援級の教室、教室に入るのが嫌で不登校になっている子の逃げ場となるような教室があることも見せてもらいました。

教頭先生と、現在の長男の様子や、どのような特性を持っているか、親である私が学校生活で心配なのことはあるか、などを聞かれ、結構しっかりと話を聞いてもらいました。

ちなみに長男は電車オタクなのですが、小学校の校舎から線路が見えるので、そこで電車をみたくてみたくて仕方なくなってしまって、一緒に来てくれた子育て支援課の担当者さんと廊下で電車を見ておりました。

その様子を見て、「こんな感じで授業中でも電車が見たくなって落ち着かなくなってしまうかもしれません…」と相談したところ、

「毎年そういうお子さんがいらっしゃいますよ~。電車の時間だけ廊下で電車を見て、電車を見たら教室に戻ってくる。という対応ができるので全く問題ありません。3年前くらいには、学校から出ていってしまって電車を見ていた子もいたんですよ~大体どんな子でも、3年生くらいになったら、電車を見ずに授業が受けられるようになります。あははは~」と言っていただき、私が小学校の頃とはずいぶん違うものだとびっくりしました。

そして、毎年電車オタクキッズたちが同じような行動を取ることにも勇気をもらいました(笑)

2回目には、1年生の教室を見た後に、空き教室に入って実際に机に座らせてもらいました。1年生の教室を見てびっくりしたんですが、プロジェクターで教科書を黒板の横に写して授業をしていました。「はい、何ページの何行目を見てください~」と言っても分からないことがあるので、実際に映し出して、今どこを勉強しているのかをわかりやすくしているのだそうです。

長男は視覚的な情報は理解が良好なのですが、聴覚的な情報の理解が苦手なので、そうやって工夫して視覚的に分かりやすくしてくれてあれば長男でも授業が理解しやすそうだと思いました。


3回目には、支援級の教室に入らせてもらいました。実際に机にも座らせてもらって、教頭先生が教壇に立って、黒板に字を書いて見せてくれたり、タブレット学習でのひらがなの練習をやらせてもらったりしました。


4回目には、1年生の支援級の教室に入れてもらって、1年生と交流をさせてもらいました。長男は人見知りというか、まぁコミュ障なので、私の影に隠れてしまって長男の元へ来てくれる1年生の子を拒絶してしまったのですが、それでも根気良く話しかけてくれる優しい男の子がいて、癒されました。支援級担当の先生との面談もさせてもらって、実際に長男が人見知りをしている様子を見ながら心配していることや、長男の特性について直接お話しさせてもらいました。どうやらその先生も、長男の保育園まで来て来年度入園予定の子の様子を見てくれる日があったらしいのですが、「そうちゃんは保育園では集団行動もできていて、あの子です~と言われなければ気づかないくらい、保育園での生活は円滑にできていましたよ~」と言っていただきました。ただ、やっぱり環境の変化だとか、新しいことへの不安感は強いし、今もかなりコミュ障をこじらせている様子もあるので、入学直後にパニックを起こす可能性があることを伝え、入学後しばらくは手厚くフォローしてもらえるようにお願いをしました。


③入学式予行練習

長男が来年度入学予定の小学校から、長男のようなタイプの子に向けて、前日に入学式の予行練習をしてくれるというので、それに申し込みをしました。

実際に入学式が行われる体育館で、どこに座って、どんなことをするのか、入学式の一通りの流れを、事前にシュミレーションしてくれるそうです。

いきなり訳のわからないことをされるとパニックになってしまう可能性が高いので、事前にやることが分かっていればかなり安心して入学式に臨めるかなぁと思います。



④入学式までのカウントダウン学

これはZ会年長講座の3月号の内容なのですが、あと何日で小学校に行くんだ。という事前の心づもりができてとってもいいと思ったので、ここでご紹介しておきます。

折り紙に、あと◯日と書いて、パンチで穴を開けて紐を通して作るひめくりカレンダーで、朝1枚ずつ破って行きます。卒園式の日や、小学校準備の道具を買いにいく日などはその予定を書き込んでも良いですし、破ったら裏に日記を書いてもいいそうです。

長男は日記まではやりませんが、卒園式の日にちには「卒園式」と書きました。

同じくZ会3月号には、小学校に上がったあとの1日の流れを写真付きで見るという内容もあり、それは日にちが近づいてきたら毎日一緒に見ようかな~と思っています。



⑤学童見学

私はパートですが、平日は4時まで勤務をしていて、小学生が帰宅する時間にはまだ仕事中という家庭環境になります。各家族で、祖父母も近くにはいません。なので、入学後は学童にも行ってもらう予定になっています。

学童の場所自体は、保育園のお散歩などで行ったりしているそうなので、長男は学童の建物の環境などもうすでにわかっているようなのですが、実際に年上のお兄ちゃん、お姉ちゃんたちと一緒の場所で過ごすイメージが湧かないと思うので、入学前に長男と一緒に見学に行く予定になっています。

長男が年少の時に、保育園の園長先生だった方が、退職後ここの学童で働いていらっしゃるそうで、長男の特性などをよく理解している上に長男と知り合いの大人がいるということで、そこは安心材料だと思っています。

ただ、入学直後は新しいことの連続で、長男にとってはかなりの負担になることが考えられるので、私の両親が入学時にフォローに来てくれて、学童にも少しずつ慣れるように短時間から初めて行けたらいいな~と思っています。


 


⑥個別リハビリ

月に1回、OTとSTのリハビリを受けてきました。

長男はオタク人間なので、自分が興味ある分野にはとことん突き詰めて深掘りしすぎて温泉掘り当てちゃうんじゃないかっていう勢いなのですが、

その興味の範囲がかなり限定的で、それ以外のことには一切興味を持てない部分があります。

特に年少・年中の初め頃にはその傾向がかなり顕著にみられていて、書いたりハサミを使ったり折り紙をおったりといったことをやりたがらなかったがゆえ、手先がとっても不器用。今も不器用ですが、年少の頃なんか笑えないレベルで不器用でした。

また、運動神経は悪い方じゃないんですが、むしろ走るのはかなり早かったり、体力もある方だとは思うんですが、体の協調性と言うんですか?二つのことを同時にやる。みたいなことがとっても苦手で、例えば手で回しながらジャンプする縄跳びがなかなかできなかったりと言うこともありました。

ということで、OTさんには手先のことや、協調性の運動などを中心にやってもらっていました。

年長になってからはSTのリハビリも追加されました。

年少時には言語発達に遅れがあったのですが、年長に上がることには正常の範囲まで上がってきて、日常生活で言葉の遅れによって困ることは一才無くなったのですが、今でもものの概念的な、分類わけみたいな?くまは動物の仲間、ちょうちょは虫の仲間、大根は野菜の仲間でりんごは果物の仲間、的な部分が苦手だったりと言うことがあるので、そこをフォローしてもらいました。

あとは、基本的に興味がないことには集中できないので、IQテストでも処理速度が遅いと言う結果が出たりしていました。

ちなみにIQテストでは処理速度をどのように測ったのかというと、かみに色々な図形がずらずらっと書いてあって、◯には横棒を書いて、四角には+を書いて、三角には縦棒を書いて、制限時間内に何個かけるか~みたいな課題だったと思います。


そういう、これやって何になるの。みたいな、自分の興味がない、大してやりたくないものに一生懸命取り組むことが苦手。

多分ポテンシャル的には処理速度がそんなに遅い方ではないと思うんですが、むしろ興味があることに対する処理速度はかなり早い上に集中力の持続もとんでもないレベルで、「あんたまだ双六書いてたの!?」って思うくらいなんですが、やりたくないことはやらないので、やりたくもない中でやらされたテストの結果として低く出る。っていう感じでした。


それで保育園まではいいかもしれませんが、学校に行くと、自分の興味がある分野だけお勉強するというわけには行きません。なので、席について、興味がないことにも挑戦してみたり、新しい課題をやってみたり、あとは絵をみてその絵について説明したりクイズを出したりすることで言葉の発達を促したりと、なんか幼児教室みたいなことをやってくれていました。

初めはなかなか興味がない課題への集中が出来なかったのですが、段々と嫌がらずにできるようになり、色々なことをできるようになったと言う印象です。

自分でクイズを出すときも、「そんなにちゃんと言えるんだ」と感動することもあったし、家で遊びの中で取り入られられそうな課題も多くて、自宅での遊びの参考にもなりました

(ので、STのリハビリは受けてよかったな~と思います。)




⑦ソーシャルスキルトレーニング

ソーシャルスキルトレーニング(SST)とは、対人関係や集団生活を営みやすくするための技能(スキル)を養うためのトレーニングでございます。


具体的に言えば、順番をしっかり守るとか、人の話はちゃんと聞くとか、癇癪を起こさないとか、まぁ、ルールを守って仲良く暮らせるようになろうぜ。って言うことですね!(違うかも知らん)


長男が参加したのは、市町村が主催で開いてくれた、年長園児対象もので、少人数での活動の中で、就学に向けた集団生活の練習 を目的としたSSTでした。

このSSTは、保育園から「こういうものがありますがいかがですか~」と情報提供があり、最初は平日だし私も仕事を休まなきゃ行けなかったり、保育園での集団生活もできるようになってきていたタイミングだったので、別に参加しなくてもいいかな~と思っていたんですが、当時年中の担任の先生から「参加した方が良い!!」と太鼓判を押されてしまい、参加することにしました。

コロナの拡大で中止になったりしましたが、合計8回ほど参加させてもらいました。


5人から7人が参加していて、長男と同じタイプの子たちが集められているように見受けられました。

SSTの内容としては、まずは自己紹介。みんなの前で胸を張って大きな声で自己紹介すること。お友達の自己紹介を静かに聞くこと。

そして、サーキット運動遊び。平均台や鉄棒などの全身運動だけでなく、ハサミやら鉛筆やらの手先の運動も内容に含まれました。

そして、ゲーム。ルールを守って遊ぶ。回数を重ねる中で、他のお友達と協力するようなゲームもやってくれました。勝ったり負けたりする中で、悔しくてもその感情のコントロールを促すような先生の声かけもありました。

最後に、その日楽しかったことや、頑張ったことをみんなの前で発表し、お母さんに頑張ったことを褒めてもらって自己肯定感アップでございます。


適宜、座って待つ時には座って待ち、先生や他のお友達が話している時にはしっかりそちらを向いて静かに話を聞く。みたいなこともやってくれました。


⑧時計を読めるようにする

学校に行くと、時間割に乗っ取った生活になり、時計を見て時間を意識しながら行動をする生活になります。でも、時計の読み方を教えてもらうのは1年生になってから。

元々不安を抱えてはじまる学校生活の中で、読み方を教えてもらっていない時計、もしくは教えてもらいたてほやほやの時計を見ての生活は、子供たちにとって負担となる可能性があります。

特に長男のような自閉症スペクトラムの子供達は、見通しを持てるようにすると安心するという特性がありますので、時計を読めるようになると親も生活が楽になります。ということで、時計の読み方は年少の頃から意識して教えるようにしていました。

というか、必要に迫られて教えた部分も大きいですが…

電車オタクの長男は、時刻表を絡めて早々に読めるようになり、結構早い段階で読めるようになりました。

「何時までに着替えをして、何時になったらお出かけの準備をする」という予定を立てて、それに則った生活をすることで、時計を見ながら生活する癖をつけさせました。


⑨文字、数字の先取り学習

小学校入学前に ひらがなの読み書きと、2桁の数字の読み書きを完璧にできるようにしようということで、これはしっかりと教えました。

1年生の最初にひらがなと数を教えてくれると思いますが、入学前から文字が読めたり書けたりすると1日の予定を理解しやすかったり、不安だらけの新しい生活の中で長男を助けてくれるツールになると思います。


ひらがなの練習は今次男が頑張ってやっていますので、どのようにやっているのか、また別の動画にできたらいいな~と思っています。




以上、自閉症スペクトラムの長男が、小学校に入学にするにあたり、準備としてやってきたことをご紹介しました!

とはいえ、これが十分であったのかがわかるのは小学校入学してからだと思いますので、もしかしたら過不足があるかもしれませんが、

長男と同じようなタイプのお子さんの参考になれば幸いでございます。


これだけ準備はしてきましたが、まぁ、入学後しばらくは頻繁にパニックを起こしたり、精神的に不安定になるだろうなーと覚悟をしているところです。