こんにちはー!
5歳オーちゃん3歳イーちゃんの男兄弟を育児しております、SUMIです!

我が家の長男、オーちゃんは、4歳になった直後に発達障害の一つである自閉症スペクトラムと診断されました。

自閉症スペクトラム(ASD)の特性とはどんなものなのでしょうか?

①コミュニケーションが苦手
人の気持ちなどという曖昧なことを理解するのが苦手で、臨機応変な対人関係を築くことが困難です。

②強いこだわりを持つ
特定の物事やルールなどに強いこだわりを持ちます。

③興味の範囲が狭く深い
一部の物事への興味関心がとても強く、好きなことに対しては良い結果が出やすくなる一方で、興味のない分野は苦手となりやすい傾向にあります。

人によっては感覚の偏りなども見られ、オーちゃんの場合は音に対する感覚が独特です。



これらの特性を持ち合わせているがために、生活上で支障をきたす場合に「障害」と診断されますが、

特性を持ちながらも生活上困ることがなければ「障害」とは診断されません。



これらの特性は病気ではなく、生まれつきの特有の脳の性質であり、「個性」だと解釈することも出来ます。




さて、私は長男のオーちゃんが「自閉症スペクトラム障害」と診断されたことをキッカケに、

今まで全く知識がなかった「発達障害」について調べたり学んだり考えたりする機会が多くなりました。


私のそれまでの「発達障害」に対するイメージは、



幼児期は、「手がかかりそう……」

学生時代には、「いじめにあったり、学校という独特の集団生活で苦労しそう……勉強面でも苦労しそう……」

大人になれば、「就職出来なさそう……就職できても、すぐやめたり、社会に適応することが難しそう……」


というものでした。

多分、一般的にはそういう認識を持っている人が多いと思います。




しかし、我が子が診断され、実際に自閉症スペクトラム児を育児しながら学び、考えた結果、


幼児期は……

確かに手がかかったけど、意外と手がかかっても私の手の中に収まる範囲だったし、

なんなら今となっては笑い話となっている面もある。

そういう個性の子なんだと捉えれば、なんてことは無かった。



学生時代は……

いじめに合ったり、集団生活に馴染めないんだったら、別に学校に行かなくたっていいんじゃない?



大人になったら……

むしろ個性を生かして活躍出来る場がたくさんある



そう思うようになりました。





むしろ、これからの時代、


自閉症スペクトラムに生活を障害されるのではなく、


自閉症スペクトラムを生かして活躍する時代になっていく


と確信しています。



では、なぜそのような確信を持つに至ったのか、1つずつ理由をご説明していきましょう。


不登校は問題ではないという認識が広がってきている



ASDの子どもは対人関係の問題から、学校という集団生活に馴染めなかったり、いじめに合ったりするケースがあります。

そしてそのような経験に加えASD特性もあいまって、ASDの子どもは不登校になりやすいと言われています。

ひと昔前であれば、

「不登校になったら学習に後れをきたすだけでなく社会復帰もできなくなる!問題だ!!」

といって、親も必死に子どもを学校に連れ出そうとしたり、先生が学校まで子どもを迎えに来たり、そのせいで更に引きこもりがちになってしまったこともあったでしょう。


しかし時代はすでに令和。

不登校が問題だなどという認識が誤りであったことは周知のことです。

たとえ不登校になっても、オンラインなどでいくらでも勉強が出来ますし、むしろ学校の教育課程などにとらわれずに得意な分野をどんどん先取り学習することが可能になりました。

今や通信制の学校も増え、学校の校舎に通わずとも高校だけでなく大学・大学院まで卒業できる時代です。

学校という場所に通わなくても、学べるという事実がここにあるのです。

では社会復帰の面ではどうでしょう?

現在、不登校を経験した人がどんどん社会進出し、第一線で活躍しいる姿を目にすれば、不登校だからといって大人になった時に社会に出られなくなるなどという話は事実ではないということが一目瞭然でしょう。

フリーアナウンサーの川田裕美さんや、マツコデラックスさん、小栗旬さん、星野源さんなど、芸能界で活躍している人だけでなく、

不登校から高校生社長まで昇りつめた小幡和輝さん、ジャスダック市場へ最年少上場した家入一真さんも不登校を経験されています。

かの有名なトーマス・エジソンが不登校であったことは有名ですよね。





コミュニケ―ションの形式が変わってきている



ASDの人は対人関係に問題があり、コミュニケーションが苦手と言われています。

実際オーちゃんも、話の流れと全く関係ない電車の話を突然してしまったり、お友達と遊べず一人遊びをしていたりと、人と関わることが好きな私からしてみたら全く理解不能です。

時にはまわりから、「空気を読めない子」と言われることも。

現にASDの人は対人関係の問題から、職場でトラブルを抱えたり、孤立してしまう方もいるようです。

しかし、インターネットがここまで発達した現在、面と向かってコミュニケーションをとることが必ずしも必要ではない場合が増えてきています。

ビジネスでもLineやメールで連絡することが一般的になってきていますし、電話ですら「他人の時間を奪っている」と言う人さえいます。

コロナ禍の中、リモートワークが一気に普及しましたが、今後もそも流れは強くなっていくでしょう。

ASDの人は場の空気を読んだり、周りの人に合わせたり行動をすることが苦手なので、「社会の中で生きにくい」と感じやすいと言われます。

しかし、リモートワークが主流になってみんな同じオフィスで働くという働き方がなくなって行けば、空気を読んだり周りの人に合わせる必要性自体がなくなっていくのではないでしょうか。

むしろ、他人と関わることがなくても孤独感にさいなまれる事無く、自分のアイデンティティを確立したまま自分のペースで着実に作業出来るASDの人の方が、リモートワークでの作業効率は高そうな気さえします。

高いコミュニケーション能力が求められる職業というのは確かにありますが、選ぶ職業さえ間違えなければ仕事上の問題は減っていくことでしょう。


業務における集団行動が必要なくなる


日本人は秩序を重んじる民族で、協調性というものが第一として考えられ、集団行動が出来ないものははみ出し者として扱われてきました。

集団行動が苦手なASDの人は、日本では本当に生きづらいと感じ、様々な葛藤をされてきたことでしょう。

さて、日本人が重んじる協調性は高度経済成長期には一定の効果をもたらし、工場勤務の労働者が全員まじめに働くことで生産性を向上させ、日本は一気に先進国の仲間入り。小さな島国ながらも経済大国と呼ばれるところまで登り詰めました。

しかしこれからの時代、そのような集団行動は本当に必要になるのでしょうか?

多くの製造業は人間の手でやるよりもずっと正確で素早く出来るロボット・AIに置き換わり、高い生産性を実現させていくことでしょう。

工場に人間が大勢立ちなならび、全員が同じ仕事をしていく必要はもう無くなっているのです。

つまりそれは、これまで第一に重んじられてきた協調性を持っていても、それを発揮する職場が無くなっていくということです。

社会生活においては協調性は一定の役割を果たすでしょうが、仕事という面において、協調性よりも問題解決能力、独自性、発想力が必要となる時代になるでしょう。


独特の世界観と創造性


さて、独自性と発想力が必要な時代になると前述しました。

そして、それこそがASDの強みとも言えます。

独創的な発想は、一人で物思いにふけっている時間にこそ生まれます。

お友達と仲良くおしゃべりしている時には思いつきません。

会社などでも、会議で行き詰まった案件を一旦家に持ち帰って各自考えてきた方が良い解決案が出てくるのと同じです。

お風呂に浸かっているときや、何気なく一人で車を運転している時の方が新しい発想を思いついたという経験を持つ方も多いのではないでしょうか?

ASDの人は先天的に一人でいることを心地よいと感じる傾向があります。

そういう一人の時間を大切にし、満喫出来る人間こそ、クリエイティブな才能に恵まれているのです。

さらに、生み出した物を徹底的にこだわって磨き上げる才能もASDには備わっています。

ジュラシックパークなどを生み出した映画界の巨匠スティーブン・スピルバーグ氏もASDであることはご存じでしょうか?

独特な世界観を持つシンガーソングライター米津玄師さんもASDを公表しています。

画家のゴッホ、作曲家のモーツアルト、作家のシャーロックホームズもASDであったとされており、

もうのけぞるほどの天才たちがASD~~っ!!!

「芸術家は変わり者が多い」と言われますが、ASDの人が多いということなのかもしれません。



ASDの得意分野であるIT時代の加速


ASDの人は人の感情などという曖昧なものを理解することがとても苦手な反面、生まれながらにして論理的な思考が得意です。

理論的思考が得意ということは、一般的に言えば「理系脳」であり、機械やパソコンに強いということです。

そして時代はITの時代。

IT業界では理論的思考が必要不可欠であり、最重要と言っても過言ではないでしょう。

またASDの人もインターネットやプログラミング、アプリ開発などに興味を持ちやすいため、とても相性が良い職種です。

その上、ASDの人は「興味のある事には深く没頭する」という特性があり、「過集中」と呼ばれるまでに集中します。

場合によってはご飯を食べることも忘れるほど集中出来るこの能力は、天から与えられた才能としか言いようがなく、ASDの大きな強みです。

また、反復作業が得意なASDの人はAI開発に伴う反復作業でも集中力を維持できるともいわれています。


ただでさえ理論的思考能力というアドバンテージがあるのに、何時間もぶっ通しで集中し続け、細部にまでこだわり徹底的に磨き上げる、そんな人間に一般的な人が敵うと思いますか!?

少なくとも私は勝てる気がしません。



現に、マイクロソフトなどの大手IT企業がこの能力の目を付けており、「自閉症は大きなIT戦力」という認識が高まっています。

ちなみに、IT業界の偉人中の偉人、マイクロソフトの創業者であるビル・ゲイツさん、アップルの創業者のステーブ・ジョブズさんもASDだと言われています。

2021年5月現在、世界の時価総額ランキングの1位と3位の会社を創業した2人がASDなのです。驚愕ですよね。


IT企業だけにとどまらず、近年では様々な分野でITの活用が必要不可欠となっているため、

国際会計事務所や、P&G、ゴールドマン・サックス、JPモルガンなど、様々な分野の大企業がASDの人材を大々的に採用しており、現時点でASDの方々が活躍の場を広げています。


ちなみに、私の長男であるオーちゃんも、大好きな電車においては並外れた集中力と学習能力を見せてくれます。

集中している時には周りの声など全く耳に入らず、頭の中は電車でいっぱい。

また、記憶力もとてもよく大人の私が驚くほどです。

そして、自分の好きなことに対するこだわりはとても強く、思い通りにいくまで徹底的にこだわり続けます。

これらの能力は、はたから見れば「厄介」と言われるかもしれませんが、うまく活用されれば相当な強みです。

現に、スティーブジョブズがこだわりにこだわり続けなければ、iPhoneは存在していません。

特にこれからITが今以上に発達し、優秀な人材の争奪戦が起きます。

ASDの特性をうまく発揮し、活用できる環境を作ることで、ASDのIT能力は大きく花開くことでしょう。



最後に


いかがでしたか?

私自身、自閉症スペクトラムの才能にはとても未来があると思うし、オーちゃんが自閉症スペクトラムであることを誇りにすら思っています。

オーちゃんが定型発達の子どもにはない才能を活かしながら成長していく可能性に胸を躍らせています。

ハッキリ言って、将来が楽しみで仕方ありません。


しかし、日本ではまだまだ発達障害の偏見があるし、国民性からも発達障害の人間を活かしきる環境が整っていないと感じます。

それは教育でも同じで、

全員同じ教室で席に座り、決められたカリキュラムを、決められた通りにこなすことが良いとされています。

発表会や、文化祭、運動会、修学旅行、

対人関係を良好に築くことが苦手なASD児にとっては大変な行事にも休まず出席することが当たり前とされているので、苦労することも多いと思います。

さらに、発達障害児をサポートする環境も不完全です。

集団生活になじめるように、他の子と同じことが出来るように、という集団での困りごとを解決するようなサポートが主で、才能を発揮し伸ばしてくれることは無いように感じます。

まわりと同じであることを強要されるような日本の教育。

こんな環境で、エジソンやスピルバーグ、ビルゲイツ、スティーブジョブズになれるんだろうか?

せっかく内に秘めている素晴らしい才能があるというのに、日本の義務教育だけでは、それを活かしきれずに苦労だけすることになるのではないだろうかと心配しています。

(ちなみに私はかなり本気でオーちゃんは未来のビルゲイツだと思っています)


では具体的に一体どうしていけばいいのか?

その答えは私自身まだ見つけられていません。

これからオーちゃんの成長と共に、一緒に歩み、考え、その時その時においてオーちゃんに最善だと思える環境を作って行けるよう、

私自身も成長していければと思っています。



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