こんにちはー!
4歳オーちゃんと2歳イーちゃんの兄弟を育児しております、SUMIです!
我が長男、オーちゃんは自閉症スペクトラム障害(ASD)と診断されております。
自閉症スペクトラムとは、
・強いこだわりを持つ
・対人関係が苦手
・興味の範囲が狭くて深い
という特性を持つのですが、
オーちゃんはその特性、ガッツリ当てはまっております。
しかーし。
そんな特性を併せ持ちながらも、現在
穏やかに生活出来ている。
ぶっちゃけ、ASDだからって別に困るこたぁ何にもあらしまへん。
今のところ、我が家の対策、かなりうまくいってる方だと思う。多分。
なので、オーちゃんの特性に対してどのような対応をしているのか、我が家での対策をまとめてみたいと思います。
参考になれば幸いでございます。
なんでもかんでも説明する
これはASDに関わらず、すべてのお子さんに対して有効だと思うのですが、
説明って大事。
特にASDだと自分のこだわりを持っているので、それを崩されることをとても嫌がります。
しかし、説明をすることで、こだわりを少し譲れるようになります。
例えば、朝の準備にルーティンがあるオーちゃん。ご飯を食べたら、行ったり来たり走って、そのあとに着替える。というルーティンが決まっております。
ですが、出発の時間が迫っていて、行ったり来たり走らずに今すぐに着替えてほしい場面ってあるのです。
そんな時は、ただ「先に着替えて!!」というのではなく、
「〇時までに出かけたいから、先に着替えてね。」
と、着替えてほしい理由を説明します。
すると大抵
「なんで?」
って聞いてくるんですけど、今説明したやろがい!!ってなるんですけど、
「今日は〇時までに出かけます。朝ご飯ゆっくりだったから、あとちょっとしか時間がないの。パジャマで出かけるわけにいかないから、先に着替えてくれる?走るのは帰ってきてからやってね」
と丁寧に再説明。
それでも、
「なんで?」って聞かれるんですけど、←こっちがなんで?ってなるわ。
とはいえ、なんでと聞きながらも着替えてくれます。
これの良い所は、「言葉の発達にも一役買ってくれる」こと。
自閉症スペクトラムの子は、言葉の発達が遅れがち。
オーちゃんもまともに会話が成り立つようになったのが3歳直前だったし、4歳の時に受けた言語発達試験では3歳0か月相当と言われ、少し言葉の発達がゆっくりだと思います。
ですが、このように長ったらしく説明をすることで、少しずつ言葉の理解が良くなってきている(気がする)。
単語とかで会話が成り立つことが多い親子関係で、理由→だからこうしてほしい。という、しっかりと構成された文章を聞く機会が多いというのは、発達上いいことだと思うのです。(多分)
なので、めっちゃ説明する。何かにつけて説明する。というのを意識しております。
終わりの予告
これもASDに限らずすべてのお子さんに当てはまると思うのですが、
自分の思い通りにいかないと癇癪を起すことがございます。子どもというのは。恐ろしい。
なので、あらかじめ
「こうなったら終わりだよ」
と予告しておきます。
例えば、オーちゃんの大好きな電車を見に行くときも、
「電車を2本見たら帰るよ。」
と言っておくことで、あらかじめ心づもりが出来て受け入れてくれやすくなります。
我が家ではYoutubeは1日15分と決めているのですが、(漫然と見続けてしまうYoutubeマジックが怖すぎるので)
「アラームが鳴ったら終わりだよ」とあらかじめ予告しておいて、
PC横のスマートスピーカーにアラームを仕込んでから見せております。
ちなみに、目が悪くなるのが怖いのでスマホは極力見せないようにしております。
これ、イヤイヤ期のイーちゃんにもめちゃくちゃ効果的で、アラームが鳴るとすっと終わりにしてくれます。
朝の準備も時間を指定。
「〇〇分までにお着換えしてね。」と言っておけば、時計が読めるオーちゃんはそれまでに頑張って着替えようとしてくれます。
時間が迫りすぎるとパニックになるので、時間は出来るだけ余裕を持たせて長めに設定しています。
譲れるこだわりは譲る。
こだわりって、大抵のことはどうでもいいことです。
オーちゃんの一番のこだわりは、
電車の服しか着ないこと。
来る日も来る日も電車。
マジ、電車の服しか着ないから。
探してくるの結構大変なんだから。
ですが、電車の服を着てはいけない理由なんてないので、電車の服をせっせと探して買ってきております。
結婚式などのフォーマルな服を着てほしい時は、数日前からあらかじめ説明しておき、
嫌がりながらも着てくれた日にゃぁ
「かっこいい」という言葉のシャワーで褒めたたえる。
じいじ・ばあばがいる場合は、あらかじめ褒めてほしいと伝えておいて、その場にいる全員でほめちぎる。
すると、なんやかんや
まんざらでもない顔をしてくれる(なんなんや)
その他にもどぉぉーーでもいいこだわりがあって、
我が家では毎朝、スマートスピーカーでニュースを聞くのが習慣。
TBSラジオニュースやNHKニュース、日経AIニュース、Jウェーブヘッドラインニュース
を一通り聞いているのですが、Jウェーブヘッドラインニュースのオープニングに
♪ヘッドラインニュース♬ジェーウェーブ♬♪
という短い歌?だかなんだか?が流れるのです。
そしてオーちゃんは、そのオープニングの歌を
聞きたいというこだわり。(どんなだよ)
そして、2歳児イーちゃんは、
歌いたいという性質!!!!!(えー!!)
♩ヘッドライニュースジェーウェーブ♬の歌が流れると、歌わずにはいられないイーちゃん。
しかし、イーちゃんが歌うと聞こえにくくなるのが嫌なオーちゃん。
イーちゃんが歌っただけで、この癇癪。
うーるっさ!!
ということで、イーちゃんが歌ってしまった場合はジェーウェーブヘッドラインニュースを無駄にもう一度流し、イーちゃんが歌わないようにあの手この手で苦労しております。
他にも、お皿はこの色がオーちゃんでこの色がイーちゃんとか勝手に決めてくれちゃって、それ以外の色になると怒るので、必ず決まった色のお皿を使ってもらうようにしたり、
物の位置とかいちいちこだわるので、
内心は
どーでもいい~~~~
と、思いながらも、尊重できるこだわりは尊重しながら生活しております。
もちろん、時と場合によっては譲れないこだわりもありますので、そんな時は事前に説明をし説明し説明し、説明しまくってもダメだった場合は、
コレが出来たら御褒美あげるから。
と、ご褒美で釣る。という戦略をとっております。
とはいっても、意外と譲れないこだわりって少ないと思います。
挨拶だけは徹底
なかなか柔軟なコミュニケーションが難しく、自分の好きな電車の話や、ロープウェイの話などはペラペラと饒舌に話すけれど、他の話になるとあまりうまく会話のやり取りが出来ないオーちゃん。
よって、自由時間にお友達と遊ぶことがなかなか出来ないそう。
なのでーすーがー、
ルールの中で全体と一緒に活動することは出来ています。
例えば、転がしドッチボールとか、色鬼とか、
何をやればいいのか理解出来ている場合には問題なく皆と一緒に遊べております。
なので、ルールを作ってしまえばいいんじゃね!?(知らんけど。)
ルールの中で他人と交流を持っている中で、少しずつコミュニケーションスキルを磨いていけばいいのでは?と考えたオカンは、
コミュニケーションの基本、挨拶をする事をルールにした。
朝保育園についたら、先生に大きな声で
おはよう!を言う事。
そして、人とすれ違った時には、
「こんにちは!」を言う事。
(田舎なので中学生とかでも皆挨拶するという素晴らしい習慣がある地域に住んでいます)
そして、ちゃんと挨拶ができるたびに
これ見よがしに褒めまくる。
お話が出来るようになったころから始めたこの挨拶キャンペーン。
年中になった今や、しっかりと挨拶が出来るようになりました!!
ありがとう・ごめんなさいは大分言えるようにはなってきたものの、まだ完全に定着していないのでキャンペーン続行中。
ちなみに、ASDの子は挨拶の必要性が理解できず、挨拶を苦手とする子もいるようです。
その事実を後から知って、無知のまま挨拶キャンペーンを始めちゃった我が家ですが、結果オーライでございました。
そして、兄がちゃんと挨拶する子であるおかげで、今や2歳のイーちゃんもちゃんと挨拶出来ております!!
お兄ちゃんありがとう~~~
パニックになった時には
最近落ち着いて生活出来ているとはいえ、ひょんなことからパニックになる場合があります。
ケガをしてしまったり、弟と遊ぶ中で自分の思い通りにならなかったり、強く怒られたりした場合にパニックになるオーちゃん。
しかし最近では、一貫した対応をすることで、オーちゃん自身が気持ちの切り替えがうまくなr、パニックの時間が大分短くなってきました。
ということで、パニック時の対応もまとめてみます。
抱きしめて安心感を与える
ケガをしたり、怒られたりというときは不安になっている場合が多いので、とりあえず抱きしめて安心感を与えます。
抱きしめてオーちゃんの腕やらをさすりながら、
オカンはあくまで明るく、「大丈夫ダイジョーブ!大丈夫ダイジョーブ!」
を繰り返すのみ。
お母さんの「大丈夫」ほど安心感のある言葉はないと思うのです。
それを明るく言うことで、大したことではないということも暗に伝えるという戦法。(伝わっているかは不明。)
ケガなどで痛がっている場合は「痛いの痛いの飛んでいけ」もまだまだ有効。
ちなみに、さするという触覚刺激で安心感倍増。痛みがある場合はさすることで痛みの軽減にもなりますし一石二鳥でございます。
この「大丈夫ダイジョーブ」を言いすぎて、最近では
イーちゃんがオーちゃんを慰めてるときあるwwww
その光景たるや、可愛すぎる。
「〇〇って言えばいいんだよ」
パニックで泣き叫んでいても、相手には自分の思いが伝わりません。
ギャーギャー泣いていて慰めてくれるオカンがいる間はいいですが、大きくなるにつれて自分でなんとかしなければならない場面が増えていくでしょう。
ということで、「大丈夫ダイジョーブ」で少し落ち着いたところで、「どうするべきなのか」というのを伝えるようにしています。
例えば、一生懸命作ったニューブロックをイーちゃんに壊されてパニック発症した場合は、
「”壊したら悲しいから壊さないで”って言えばいいんだよ。」と言う。
オカンの心の余裕があるときには、「壊されて悲しかったねぇ~」と感情を代弁してあげてから言ったりもしていますが、
大抵はそんな心の余裕はない。ので言えていない。
でもまぁ、これだけでも多分有効な気がする。
「〇〇って言えばいいんだよ」というと、
めっちゃキレながら言うてます。
でも、言うとスッキリするのか、気持ちの切り替えが出来る場合が多いように思います。
タイムアウト
上記2つの戦法で大抵の場合は落ち着くことが出来るのですが、これらを駆使してもなかなかパニックが落ち着かない場合があります。
そんな時は、タイムアウト。
テレビやイーちゃんなどが目に入らず、落ち着いて過ごせるソファなどに座ってもらって、「落ち着いたらこっちにおいで。」と声をかけておきます
大抵3分程度で落ち着き、「泣き止んだ。」と自分から言うことが出来ます。
そこで、「泣き止めて偉かった!」と褒める。
というのがタイムアウト。
抱きしめる・言葉で言わせる。でも落ち着かない場合って、オーちゃんの場合大抵親が怒りすぎてしまった時なのですが……汗。
こちらも感情的になってしまい、なかなか最善の対応が難しいし、本人も気持ちがあらぶってどうしようもないと思うので、
親にとってもオーちゃんにとっても有効な手段。それがタイムアウト。
一人ソファい座ってスンスン落ち着こうと頑張っているオーちゃんを見ると、
めっちゃ愛おしい感情が芽生えてきて、怒っていた気持ちがスンっと落ち着きます。
イライラした状態でオーちゃんと接してもいい影響なんて一つもないので、タイムアウトは親のためにも必要な時間だと思います。
子どもは千差万別
自閉症スペクトラムの定義自体がかなり幅広く、それぞれの子どもの特性もさまざまです。
なので、オーちゃんにとってかなり有効だった方法が他の子には通用しないということも多くあるかと思います。
今回紹介した対策も1つの方法として参考程度にしていただき、さまざまな方法を試して出来るだけ子ども一人一人にとって良い方法が見つけられれば良いかと思います。
自閉症スペクトラム障害の子どもは一般的に「育てにくい」と言われる子どもだと思います。
そんなASDですが、大変なだけでなく、とても大きな可能性を秘めた子どもでもあると言えると思います。
1つのことを深く深く突き詰め、興味のあることに対しては信じられないほどの集中力を発揮するという特性は、かなりの強みになると思いますし、そんな強みを活かせる子育てが出来ればいいなぁと私自身も毎日思っております。
大変なことも多いかと思いますが、子どもの無限の可能性を信じて共に頑張りましょう!
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