岐阜城は岐阜市の金華山山頂付近にある、山という自然の要塞を利用したお城です。
以前は「稲葉山城」と呼ばれ、「美濃のマムシ」とも呼ばれた斉藤道三などが居城していましたが、
織田信長が天下統一の拠点として9年間居城している間に「岐阜城」と改名されました。
濃尾平野にそびえたつ金華山の上にかまえる堂々とした姿は、遠くからでもしっかりと拝むことができ、
夜間はライトアップされた美し姿が見えるため、周辺の住民からは親しみの深いお城です。
ふもとの岐阜公園からロープウエイで登ることが出来るので、気軽の訪れることが出来ます。

ふもとの岐阜公園内には信長居館跡もあるので、合わせて歴史散策を楽しめますよ!!
金華山へ登って岐阜城へ
ロープウエイを利用する場合
もっとも楽で早く金華山に登れる方法、それがロープウエイです。(そらな。)
岐阜公園内にロープウエイ乗り場があります。
現在ロープウエイ乗り場は【斉藤道三エリア】として改装されております。

めっちゃくちゃリアルな本木雅弘さんに出会えますので、ロープウエイをご利用にならない方もぜひお立ち寄りいただきたい。

リアルすぎて、今にも動き出しそう。
その辺に立ってたら普通に話しかけてしまいそうです!!!!←刀差してるやつその辺にいたらヤバイ
道三に関する展示もされております。

15分に1本運行していますが、土日など、混んでいる時はひっきりなしに動いています。
ロープウエイの料金
大人往復 1100円
大人片道 630円
子ども往復 550円
子ども片道 300円
登山道を登る場合
ずばり、「七曲り登山道」がおすすめ!!
信長などの主要な武将や、ルイス・フロイスも利用した道だといわれています。
1600mの道のりで、よく手入れされているため、階段が多いこの登山道。
登山者が一番多い登山道なので、ベンチなど休憩できる場所も整備されています。
所要時間は約60分と言われていますが、足腰の丈夫な人なら45分程度で登れます。
初心者向けで、我が子(3歳10か月)も歩いて登れました!(1時間半かかったけど)
地元の高齢者も運動のために良く利用している登山道です。
登山口は森林管理署横にあります。
登っていくと、ロープウエイ乗り場の横へ出ます。
ロープウエイ乗り場から天守閣へ向かう
ロープウエイ乗り場を出て、左手側、金華山頂上へと続く階段を登っていきます。

っぽい!!!!
なんとも戦国時代っぽい門が再建されています。
この門をくぐっていくと、右側はキレていて崖。左手崖は絶壁。
斉藤道三が目を付け、織田信長が長く利用していただけあって、かなり攻めにくそうな構造になっております!!
一の門や、馬を止める場所であった「馬場跡」があります。


今ほど整備されていなかったであろう山道を
人や物を乗せた状態で登らされる馬も大変ね。
馬場跡を過ぎると、「堀切(ほりきり)」という、敵の侵入をふせぐ工夫がなされていた場所を通ります。
お城ファンはたまらない道のりですね。
ありったけの想像力を駆使しながら通過しましょう。

二の門につきました。
この二の門をくぐると、
デデーーーーン!!!!

美しい天守が姿をあらわします。
傾いているように見えるのは、私の写真スキルがクソだからです。すみません。
山の上とは言え、実際は真っすぐ建ってます。←そらな。
下台所跡を通過し、さらに進んでいくと、

到着!!
美しいです。

間近で見るとこんな感じ。
金華山を形成する硬い硬い、めっちゃくちゃ硬いと言われるチャートという岩石で石垣が作られています。
硬い岩なので加工するのもめちゃくちゃ大変そうです。
【信長エリア】岐阜城内の展示を満喫しよう
4階建ての岐阜城。
1階から3階までは、信長に関する展示がされています。
下町や城づくりなど、信長がどのような思いで、どのように政策を打ち出して行ったのかが分かりやすく展示されています。

織田信長居館跡から出土した、金箔飾り瓦の復元品の展示もあります。

華やかです。

中には、ルイス・フロイスが持ち込んだと思われる世界地図の展示もありました。
撮影禁止でしたので写真はありませんが、あの時代から信長は世界を見つめていたのでしょう。
さて、華やかな天井が彩られた4階へ行くと、

天守閣からの眺めが一望できます。

山のふもとを流れる長良川がとても綺麗です。
斉藤道三・織田信長が見たであろうこの景色。
ここから遠方まで眺められる景色を見ながら、天下統一への想いを馳せていたとか、とかいないとか。
料金
大人 200円
子ども 100円
良心的価格ですね。
さらに、なんと、第3日曜日はファミリーデイで、子連れファミリーで行けばタダで入れます!!

山頂周辺を散策しよう
岐阜城の奥まで進むと、1段下がった場所に岐阜城資料館があります。
この場所は戦国時代には食料貯蔵用の蔵があったと思われる場所です。
岐阜城関連の資料が展示されています。
また、当時の石垣や、井戸の跡も見て回ることが出来ます。

山の上の城がゆえ、籠城の時には水不足が一番懸念されるのよ。
「井戸」という名の雨水をため込む場所を作って、いざという時に利用できるようにしてあったらしいわ。
この岐阜城、現在は天守閣のある「THE・城」の建物しか再建されておりませんが、昔はお城と回廊でつながった立派な宮殿があったそうです。
二の門と城との間にあった、「下台所跡」も、このなごりですね。
さまざまな建物が入り組んで繋がっていたと考えられます。
山の上にそんなものがあったなんて!!!絶対素敵に決まってる!!!!
それらの建造物の名残で、金華山の山頂付近には平坦な場所が多くあり、ロープウエイ乗り場や展望レストランなどに利用されています。
帰りみちは展望レストランを経由し、その壮大なスケールの宮殿を想像しながら歩くことをおすすめします。
また、最近の発掘調査であらたな石垣も発見され、岐阜城の全容もみえてきました。
そしてなんと!!安土城より前に信長が築いた最古の石垣も発見されたとかなんとか!!
これからの発掘調査発表が楽しみです!!
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